再レコーディング・セルフカバー曲19選、90~2000年代

90年代から2000年代にかけてヒットした曲を、そのアーティスト自身がセルフカバーしたバージョンの名曲を紹介していきます。

セルフカバーシングル

まずは、アルバムではなく、配信やシングルなどでリリースされているカバー曲。

DEEN 「このまま君だけを奪い去りたい」

 

1993年の名曲を後にセルフカバー。

 

ボーカルの方は、一時期喉を痛めてしまい、高い声を出すのが困難な時期も。
そんな時期を乗り越え、従来の声に加えさらに深みを増したボーカルで、セルフカバーをしている。

 

個人的な好みで言えば、曲のアレンジは1993年のバージョンのほうが好きだけど、シンプルな声だけで判断するなら最新のバージョンの方が僕は好きかな。

 

シャ乱Q「シングルベッド」

 

1990年代に大ヒットした名曲シングルベッドを、2013年に再レコーディング。

 

この数年後、つんくさんは喉に癌を患い摘出手術をしたため、ボーカリストとしては引退。
そういう意味でも、ボーカルとして絶頂だった2013年にカバーをしてくれたことは、すごく貴重なことだったと思う。

 

GLAY「誘惑 (再録)」

 

名曲誘惑を、ベストアルバム「THE GREAT VACATION VOL.1~SUPER BEST OF GLAY~」発売に合わせて、セルフカバーヴァージョンを収録している。

 

明確に変わったのはイントロのギターサウンド。

何度も何度もライブで演奏されていることもあり、よりライブで盛り上がるにはどうしたらいいかというところから計画された、新しいバンドサウンドになっているように感じた。

 

矢井田瞳「My Sweet Darlin' 」

 

2000年前後に活躍された、矢井田瞳さんがセルフカバーの曲をリリース。

 

もともと独自の路線独自の世界観を築いていた彼女が、約20年越しにセルフカバーをすることでより、彼女自身が持つ独自のオリジナリティをのびのびと発揮出来てると思う。

 

ただ上手になるだけじゃなく、自分の持っている個性をより引き出せるようになるというのも、成長のひとつだと思う。

 

後藤真希「愛のバカやろう」

 

元モーニング娘の後藤真希さんが、当時出したシングル曲愛のバカやろうを 、YouTube にてセルフカバーしている。

 

当時、後藤真希さんがそこまでボーカリストとして高い表現力を持っていることを知らなかった。
だから、 YouTube チャンネルでカバー曲を出しているのを聞いて、後藤真希さんってこんなに圧倒的な歌唱力を持っている人だったんだと度肝抜かれた。

 

年齢的にアイドルと呼ばれる年齢じゃないにも関わらず、アイドル時代よりもボーカリストとして成長し、あの頃よりも好きって言う人も多いと思う。

 

川嶋あい「明日への扉 川嶋あい Self Cover Ver.」

 

川嶋あいさんが自分自身デビューした日から、16年後にセルフカバーバージョンをリリース。

 

原曲とはアレンジが大きく異なり、よりポップなアレンジとなっている。

 

個人的な好みで言えば原曲のアレンジの方が好きだけど、時間が経ちその当時とは違う表現のパターンも身につけたことで、できた曲なのかなと個人的に思っています。

 

コブクロ「轍(わだち) -Street stroke - 」

 

コブクロが1枚目のベストアルバムをリリースした際数曲再レコーディングし直したバージョンを収録している。

そのうちの1曲が轍。

 

ライブで最も人気のある曲の一つであり、特にアウトロ部分が小渕さんのギターの見せ所で CD に収録されている長さよりも、1分くらい長いバージョンで演奏されることも多い。

 

そのライブの臨場感を感じさせるアレンジとなっており、ライブバージョンを聞いたことがある人なら、こっちのバージョンの方がテンションが上がるって人は多いと思う。

 

森山直太朗「さくら(二〇一九)」

 

2000年代に大ヒットした 曲を2019年にセルフカバー。

 

冒頭はアカペラで始まり、そこから少しずつピアノの音が加わっていき、最後はオーケストラと合唱も相まって、壮大なアレンジに変わっていく。

 

個人的には、原曲よりもセルフカバーのバージョンの方が、より壮大で、この曲をより魅力的に見せるためにはどうしたらいいか考え続けた十数年だったんだろうなと感じるアレンジになっていて、好きだった。

 

アンダーグラフ『ツバサ -10th anniversary version-』

 

2000年代に大ヒットしたアンダーグラフのツバサを、10年たってバージョンを変えてセルフカバー。

 

アラフォーになった彼らが、若者の葛藤とはまた違う、大人の葛藤を感じさせる、そんなアレンジになっている。

 

いろんな苦労をしてきたからこそ味わい深さが増す。
それを体現したようなセルフカバーだと思う。

 

セルフカバーアルバム

続いては、アルバム全体がセルフカバーになっているもの。

徳永英明「永遠の果てに~セルフカヴァー・ベストI~」

 

德永英明 - 輝きながらなど

 

言わずと知れた、カバー曲の代表とも言える徳永英明さん。
自分自身の過去の曲も、2018年にセルフカバーをしています 。

 

年齢を重ねることによりより説得力を増した声が、より説得力を生む名曲に感じられた。

 

ウルフルズ『ウル盤』

 

2021年にウルフルズが、セルフカバーアルバムを3枚リリース。

 

わかりやすく、いい意味でバカっぽい、まっすぐなスタイルを貫く。
それを数十年に渡り続けているからこそ、さらにカッコよさが増したと思う。

 

ウルフルズに関しては、難しい表現よりも真っ直ぐな表現を、いくつになっても伝え続ける生き様に感じる。

 

T.M.Revolution『UNDER:COVER』

 

90年代に大ヒットした 、T.M.Revolution の曲を2006年にセルフカバー。

 

不思議な格好をして歌っていた90年代とはまた変わり、本格派のボーカリストとしてスピーカー越しにでも伝わってくる声量の大きさが、聞いているとすごく胸にじーんとくる。

 

僕が個人的に好きなのは、ピアノ とオーケストラのシンプルな構成でアレンジされたサンダーバード。
この曲が一番、西川貴教さんのボーカル力の高さが伝わってくる。

 

華原朋美「DREAM-Self Cover Best-」

 

90年代に大活躍された、華原朋美さんが2013年に自分の曲をセルフカバー。

 

その前後にも 、GLAY の HOWEVER や 、SPEED の my graduation など、数々の邦楽の名曲をカバーしたアルバムを発表。

 

それらの曲もとても良かったけど、やっぱりアイムプラウドをはじめとする自分の曲を渾身の力で再録音し直すことは、華原朋美さんのボーカリストとしての成長を感じさせる曲になったと思う。

 

SPEED『SPEEDLAND -The Premium Best Re Tracks-』

 

90年代後半に活躍した彼女たちが、約10年の時を経て当時のヒット曲を再レコーディング。

 

当時は小中学生だった彼女たちも、これをレコーディングした時には二十代になっており、より大人の魅力を増したことで、より歌のメッセージに説得力を持たせることができたと思う。

 

元気ハツラツなだけじゃなく、大人の女性としての悩みや葛藤もそこには感じられる一枚になっている。

 

広瀬香美 THE BEST”Love Winters”

 

90年代に大活躍した冬の女王、広瀬香美さんが2004年に自身の曲をセルフカバーしている。

 

元から高い歌唱力を持っていた彼女だけど、数年の時を経て、よりふくよかな恋になり表現力の幅が増したと思う。

 

初々しい女性の慣れない恋愛といった雰囲気だけじゃなく、酸いも甘いも経験した女性が新しい恋愛をつかむために、強く生きている感じを、このボーカルからは受けた。

 

HY「STORY~HY BEST~」

 

2000年に結成された HY が、2018年にセルフカバーレコーディングにてベストアルバムを発表。

 

あの頃の青春を彩った曲が、ボーカル二人によりさらに深みを増し、さらに説得力を帯びた形で歌い直してくれる。

 

HY は恋愛ソングが多いから、若者の初々しい歌というところから、キャリアを重ねた人たちがより説得力をもって、本当の愛とは何か教えてくれるような深みを持っている。

 

BoA 『The Greatest』

 

BoA が2022年にデビュー20周年を記念して、セルフカバーベストアルバムリリース 。

 

そこで LISTEN TO MY HEART など、たくさんの曲を再レコーディングしている。

 

10代の頃に大活躍した彼女が30代になり、少女のような可愛らしさから、大人の魅力を身につけたそのギャップにキュンとする人も多いはず。

 

大塚愛『AIO PUNCH』

 

大塚愛さんが2000年代に大ヒットした曲、例えばさくらんぼ、甘えんぼなどなど、いろんな名曲を全く違うアレンジでセルフカバー。

 

進化したというよりも、全く別のバージョンにチャレンジしたという要素が強いアルバム。

 

原曲をしっかり聞いた人は、こう言う大胆なアレンジもそれはそれで楽しいと思える人もいると思う。
ただ、原曲を超えるほど素晴らしいと思う人は少ないかもしれない。

 

秦基博『evergreen』

 

秦基博さんが名曲を、約10年の時を経てセルフカバー。

 

よりギターの音が印象的になっており、アコースティックな雰囲気を味わいたい人にとっては御意アレンジになっていると思う。

 

秦基博さんが持つ、伸びやかな高音は健在で、あの美しいボーカルをより味わい深く聞きたい人にはおすすめの曲です。

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ハンドルネーム:童心かえる

80年代に生まれた男。

主に90年代、2000年代の平成レトロな懐かしいものを、まとめて紹介していきます。

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